近年の急速なデジタル化に伴って、学校でiPadを導入する高校も増えてきました。私の高校でもiPadを活用した授業が行われています。そんな中で、Googleの検索を覗いてみると「ipad 高校生 いらない」というキーワードを目にしました。そこで、今回は高校でiPadを2年間使い倒してきた筆者が、高校生にとってiPadが本当に必要なのかについて、みなさんにお伝えしたいと思います。
まず結論から
このまま、iPadを勉強に使うことのメリットとデメリットをダラダラ書いてても仕方がないので、先に結論から言います。
電子辞書の時にもいいましたが、
人によります
生徒それぞれデジタルが向いている人、アナログが向いている人、と個性があるため一概には言えません。また、iPadの機能性や効率化の利点を受けることができる人も、それぞれの環境によって異なるため、この記事で「いる」ないしは「いらない」を決めるのはナンセンスです。
なので、この記事ではiPadの利点と難点をいろんな視点から解説して、みなさんが自分の勉強スタイルに合わせた選択ができれば、と思います。
高校生が勉強でiPadを使うメリット
まずは、iPadで勉強することのメリットから解説していこうと思います。もしかしたら、皆さんが知らなかった活用法が見つかるかもしれません。
効率がめちゃくちゃいい
暗記
iPadを使った暗記はめちゃくちゃ効率がいいです。私が普段愛用しているノートアプリに「Goodnotes6」というアプリがあります。
ノートアプリとしてはトップクラスの品質を誇るGoodnotesですが、実は単語帳としての機能を持っています。


こんな感じであらかじめ単語を書いておけば、単語帳として利用することができます。
これだけだと「それなら紙の単語帳と変わらなくない?」と思った方もいるかもしれません。実はGoodnotesの単語帳の魅力はここからです。
実は、この単語帳は自分で覚えている判定にすると、リセットしない限り再び出なくなります。自分が覚えていないものしか出ないようになっているため、無駄な学習を省くことができます。
また、単語帳を使っていくとだんだんと出てくる順番を覚えてしまって、単語の出てくる順番で問題を解いてしまう、なんてことも起こり得ます。
そんな時はシャッフル機能を使えば、完全にランダムで出題してくれるようになります。紙の単語帳でもトランプのようにシャッフルすること自体はできますが、手間がかかりますし、フリップ同士がくっついていたりするとシャッフルが不十分なことがあります。
オリジナル問題集の作成
iPadにはカメラが付いていて、「書類をスキャン」機能で書類をクラウド上に保存することができます。ごめんなさい、画像を用意できなかったので、iPhoneの画像ですが許してください。iPadでも全く同じことができます。

この機能を利用して、間違えた問題を集めることでオリジナル問題集を作成することができます。

間違えた問題を中心に確認することができるので、勉強の効率化に貢献すると思います。
ノートアプリ
冒頭にも紹介しましたが、私はGoodnotesというノートアプリを愛用しています。授業の際にはGoodnotesを使っているのですが、一度これに慣れると授業ではもう紙のノートには戻れません。
文字が汚くて申し訳ないですが、英語の時はこんな感じのノートです。元の英文がもうよく見ないと判別不能なので著作権は大丈夫だとは思います。

文字を消す時も、消しゴムツールで簡単に消すことができる上に、投げ縄ツールで簡単に移動できるので、わざわざ消さなくてもいいので、とても便利です。
また、授業プリントが配られた時も「書類をスキャン」して、PDF化して書き込みを行うことができるのも高評価ポイントです。
持ち運び
いつでもどこでも勉強ができる
iPadは持ち運びがとても簡単で、いつでもどこでも勉強することができます。
例えば、電子教科書やGoodnotes、One noteといった電子ノートアプリを使えば、教科書やノートをどこにでも持っていくことができます。

教科書は載せたかったのですが、著作権関係の問題が発生するリスクがありますので、申し訳ないですが載せられません。
また、iPadで教材を持ち運べるようになれば電車やバスなど登校中の時間も勉強時間に充てることができます。私の場合は自転車登校なのでそれはなかったのですが、X(旧Twitter)を見ると、登校中にiPadを使って勉強している人をちょくちょく見かけますね
さらに、机でずっと勉強しているのに疲れた時は、IPadを持って立って勉強することもできます。立って勉強するのは効率がいいと言われているので、長時間の勉強でも疲労を最小限に抑えることが可能です。僕の場合は誰もいない教室でうろうろ歩き回りながら勉強していました。(学校の工事の関係で拾い教室だったのでよかったのですが、今は狭い普通の教室になってしまったので、今はできてません泣)
なんなら寝ながらもできる
iPadに教材をいっぱい詰めておけば、うつ伏せになったままでも勉強することができます。
なんとなくだるいときにiPadがあれば、スムーズに勉強を始めることができます。
「効率が悪い」という意見もあると思いますが、何もしないよりは遥かにマシです。少しでも勉強に触れる機会を作ることが大事だと思います。
高校生が勉強でiPadを使うデメリット
誘惑になる
iPadを使って勉強することの一番の欠点だと思います。iPadはYouTubeも見ることができるため、少しだけYouTubeみて休憩しよう、と軽い気持ちで開いてしまうとつい長時間YouTubeを見てしまったりしています。
また、SNSもどうようにいえることで、ちょっとリプを返そうと思ったら、つい他のアカウントやタイムラインまで夢中で見てしまい、結果数時間もの貴重な時間を失ってしまうことがあります。
YouTubeはとても依存性の強いサービスであるため、誘惑に弱い方はiPadを使った勉強には注意が必要です。
ただし、YouTubeやSNSをつい見てしまうのを最小限にするための方法もまた記事で紹介しますので、しばらくお待ちいただけると幸いです。だいたい2〜3週間後に公開する予定です。
目が疲れる
iPadはスマホと同様にブルーライトを発します。なので、3時間など長時間勉強していると目が疲れてきてしまいます。
私も長時間iPadで勉強すると目が疲れてきて涙がでてきます。私はポモドーロテクニックを使った勉強法をしているため、ずっと画面を見っぱなし、という訳ではありませんが、休憩を挟んでいるとはいえ、やはりずっと見ていると疲れてきます。
また、夜寝る前にiPadを見ると厄介です。ブルーライトは脳を覚醒させる作用があるため、寝る前に触ってしまうと夜眠れなくなってしまう可能性があります。
私の場合は、Night Shiftを入れるほか、画面の明るさを下げることで対応しています。そうするとほとんど影響はないです。ただ人によってはその程度では改善しない場合もあるので、人によっては注意が必要です。
せっかく単語帳が使えるのに、記憶に適している夜に使えないという、致命的な欠陥がiPadを勉強に使うことのデメリットです。
バッテリー持ち
iPadのバッテリーの持続時間は10時間ほどです。

実はバッテリー持ちは意外と重要で、外出先、特に学校や登下校中に使うときにはその影響が無視できなくなります。
例えば、朝学校に行くときにiPadで勉強するとします。また、学校についてからも授業で毎回使い、帰りにもiPadで勉強し、さらに家でも勉強に使うとすると、バッテリーは1日でなくなってしまいます。
上記の例は極端な例ですが、勉強を完全にiPadに移行する際には、バッテリーの問題も考える必要があります。
結論&まとめ
いかがでしたでしょうか。iPadは勉強の効率化に大きく貢献するデバイスの一つです。一方で、使い方を間違えると勉強を妨げるものにもなりえます。
効率の悪い勉強に嫌気がさしている人や、長時間机に向かってられない人には、iPadでの勉強は向いていると言えます。対して、最初に述べたiPadの恩恵をあまり受けられないと感じる人は、iPadでの勉強は向いていないかもしれません。
辞書の記事でも言いましたが、大事なのは自分の勉強の特徴をしっかり見極めて、適切な選択をおこなうことです。ネットではいろんな意見がありますが、勉強法は千差万別です。誰かの意見に左右されずに、自分が「これが効果的だ」と思った勉強法を続けることが重要だと思います。
時間に余裕があれば以下のサイトも併せてご覧ください。
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