皆さんは、「デジタル」と「アナログ」のメリット・デメリットをご存知でしょうか。
IT化が進む現代社会では「デジタル」のいいところばかりに、目が行きがちです。ですが、「アナログ」にも「デジタル」には、無いような隠されたメリットがたくさんあります。今回はそんな「デジタル」と「アナログ」のメリットとデメリットについて、いくつかの例を交えながら紹介したいと思います。
デジタルのメリット・アナログのデメリット
共有が簡単
デジタルのメリット1つ目は、「共有が簡単」です。
これは、デジタルならではのメリットだと言えます。
例えば、書類を共有するとき、今まではFAXや郵送、直接手渡しなどが主流でした。
特にFAXは現在でも多くの企業が利用しており、信頼性が高い連絡手段とされています。
なおかつ、すぐに情報を共有することができるため、インターネットが普及する前の多くの企業にとって非常に有用なものでした。
ですがFAXの場合、その性質上紙とインクが必要であったり、郵送の場合は時間がかかったりします。
デジタル化をすると、電子メールなどで大量の情報を瞬時に共有することができるだけではなく、送られてきた情報を紙に印刷しなくとも、そのままパソコン上で見ることができます。
また、コスト面でもデジタルは非常に優秀で、通信費もFAXなどに比べて安くなります。
これは私の体験談なのですが、ノートを友達と共有するときに、今までは手書きで相手のノートを写したり、写されたりしましたが、今ではノートの写真を撮ってAirDropやLINEで共有しています。
手書きの比にならない速度で、やり取りできるので、仕事や勉強の効率化にもデジタル化は有用だと感じました。
※AirDrop・・・iPhoneやMacなどのapple製品同士で書類や画像、動画などを無線で瞬時に共有できる機能
管理が簡単
デジタル化のメリット2つ目は「管理が簡単」です。
最近では、パソコンで書類を管理するところも増えていますが、それでも、まだ紙で管理している組織は多いです
紙で情報を管理すると、何百枚何千枚の紙を保存しないといけません。
「たかが紙」と思うかもしれませんが、「チリも積もれば山となる」という言葉があるように、
それらが集まると、途方もない量となります。
一般的な企業で使われている紙の量は、一月あたりおよそ2000枚とされています。
月間印刷枚数とは、その名の通り1ヵ月間にコピー機(複合機)で何枚印刷を行ったかを表す値です。あくまで一例ですが、少ない企業で500枚程度、標準的な企業では2,000枚程度、多い企業でも5,000枚程度とされています。
https://printing.ink-revolution.com/purikaku/monthly-number-of-prints/
一方で、これらの書類をデジタルで管理するようになれば、使用する紙やインクの量を少なくすることができるので、消耗品などを交換する頻度も少なくすることができます。
私は、学校で配られたプリント類を全て画像データとして残すようにしていました。
これにより、膨大なプリントもスマホ一台にすっぽりおさまって、カバンや部屋の中が
スッキリしました。(笑)
作成・編集が簡単
デジタル化のメリット3つ目は「作成・編集が簡単」です。
何か文字を書くときに、手書きとタイピングでは、タイピングの方が圧倒的に書く速度が速いことをみなさんはご存知だと思います。
私が学校の課題で、レポートが課せられた時がありましたが、制限時間30分でレポートを書いた時、どう頑張っても800文字から1000字が限界でした。
一方で、パソコン使用OKのレポートだと、同じ30分で倍の2000字程を書き上げることができました。先生たちからの評価も、手書きレポートと全く変わらないことから、手書きとタイピングでの文章の質はほとんど変わらないと思いました。
何か書いたり、創ったりするときは、パソコンが圧倒的に生産性が高いと思います。
もちろん例外はありますが。(後述します)
また、手書きだと書き間違いをしたときに、直すのがタイピングに比べると大変です。
消しゴムを使っても綺麗に消えなかったり、一マスずれて、全部消さなければならなくなったりと、憂鬱になったことがある人もいるのではないでしょうか
デジタルでは、そういったことは一切起こりません。書き間違いをしたとしてもワンタップで綺麗に消える上に、文章の途中に文を挿入することも容易です。そういった、作成や編集が容易であることも、デジタルのメリットだと言えると思います。
紛失・盗難のリスクが少ない
デジタルのメリット5つ目は「盗難・紛失のリスクが少ない」です。
これは、私がデジタルで受けた恩恵の中で、一番大きかった物です。
私は忘れ物をしやすい性格で、よくノートなどを忘れたり無くしたりして、しょっちゅう困っていました。でも、デジタルで管理することを始めてから、持っていかなければならないものが極端に減りました。当然、忘れ物で困ることも少なくなって、それ以前よりも、勉強に身が入るようになりました。
これは極端な例ですが、紛失や盗難が少ないのは事実です。
紛失した場合では、事前にバックアップをしっかりとっていれば、すぐに復元することが可能です。
アナログのメリット・デジタルのデメリット
直感的に扱える
アナログのメリット1つ目は直感的に扱えることです。
例としてデジタル時計とアナログ時計を比較しましょう。
デジタル時計は、数値を使って時刻を表します。でも数値のみの情報のため、アナログ時計に比べて、あと何分なのかといった、時間の感覚が分かりにくくなります。
これは私の経験ですが、学校に行く前にスマホのデジタル時計は15分を指していました。まだ「15分も」あると余裕ぶっこいていたら、あっという間にその15分は過ぎてしまい、結局慌てることになりました。
そこで、アナログの腕時計で時間を管理を始めたところ、同じ「15分」でも時間が直感的にわかるため、「あとわずか」ということが、とてもわかりやすかったです。
人間の直感に優しいのは、アナログだと言えるでしょう。
五感を刺激できる
アナログのメリット二つ目は、五感をフルに刺激することができるということです。
例えば、スマホのメモと手帳のメモを比較してみましょう。
スマホへメモをする場合、多くはフリック入力ですると思いますが、手帳へに手書きでメモをするときと比べて、簡単な動作になります。
ここに、大きな落とし穴が存在します。フリック入力とペンで手書きとでは、手書きの方が圧倒的に、手を大きく動かすことになります。目からの視覚情報だけではなく、手を動かすことによる触覚による情報も脳に伝わります。
手を大きく動かしてメモをするのと、フリックでは、前者の方が頭に入りやすいのは、言うまでもないでしょう。
情報の劣化が起こらない
アナログのメリット3つ目は、情報の劣化が起こらない、です。
私は音楽が趣味で、友達とバンドで一緒に演奏することがありますが、その時に感じたことです。
自分たちの演奏を録音して、家で聴くと音が明らかに劣化していました。「劣化していた」と言うよりかは、生で聞いた時と比べて「深みがなくなった」と言えば正しいでしょうか。生で聞いた音と録音の音声に違和感を覚えたのです。
「音」というのは、空気中を伝わる振動というのは、皆さんもご存知かと思います。この空気中を伝わる振動は、アナログデータといえます。詳しいことは割愛しますが、これらの音声は、「0」と「1」の2種類の信号、つまりデジタルデータに変換されます。この時に、音声の劣化が起こり、前述の違和感が生じます。
映像なども同様の現象が起こり、例えば、自分の目で見る景色とテレビで見る景色とでは、画質が全く違うのと同じことです。
音声や映像などの、情報の劣化が起きないのは、アナログのメリットだといえます。
アウトプットに最適
アナログのメリット最後は、「アウトプットに最適」です。
これは、アナログの最大のメリットと行っても良いです。
私は、レポートや論文を書く時に、紙にアイデアを書き出していって、それをスマホやipadで整理して論文を書く、といったことを行なっていました。
試しに、アイデアの書き出しをパソコンを使ってみました。タイピングの方が文字を書くのが早いため、よりたくさんのアイデアを書き出せるのか、と思ったのです。
ところがどっこい、全くアイデアが浮かんできません。(笑)初めののうちは紙と変わらず、すぐに浮かんできましたが、いくつか書いたあと、全く浮かんでこなくなりました。
また、紙に戻すと今度は次々にアイデアが浮かんでくるようになりました。
どうしてなのか調べてみると、脳の中にあるごちゃごちゃとした考えを、紙に次々に書き出していくと、その考えを「見える化」することができます。そうすることで、自分の脳の中身を俯瞰してみることができるようになるため、自分の脳も整理され、新しい考えが浮かんでくるようになります。
パソコンでは、文字が綺麗に並んでいるため、1つ1つのものは見やすいですが、全体の自分の考えを俯瞰してみるには、向いていません。
アウトプットに最適なのは、デジタルのメリットの1つだと思います。
まとめ
「デジタル」と「アナログ」のメリット・デメリット、いかがだったでしょうか。
今回書いたのは、ほんの1例に過ぎません。「デジタル」と「アナログ」は、今の社会では、切っても切り離せない関係であり、どちらが優れていると決め付けられないものであるということが、ご理解いただけだと思います。
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