みなさんは、スマホで勉強はしていますか?「単語帳などでめちゃくちゃ効率がいい」という肯定的な意見を持つ人もいれば、「YouTubeやSNSで誘惑が多いから使うべきでない」という否定的な意見を持つ人もいます。いろんな意見が出回っているなかで混乱している学生さんたちも多いでしょう。
そこで、今回は現役高校生である私の視点からスマホで勉強することの是非について紹介したいと思います。1人の意見として受け取ってもらえると幸いです!
結論
自分が一番いいと思うやり方がベストです。
ブラウザバックするのは少し待ってください!いきなり無責任な回答をしてごめんなさい!
まず、この回答の根拠は、「勉強方法は人による」という点です。スマホが自分の成績にとって良い影響を与える人もいれば、そうでもない人もいるのです。
例えば、私の友人で東大医学部を目指すような学年トップレベルの優秀な人がいるのですが、その人はスマホを使って単語帳や復習ツールを使って成績を劇的に向上さえていました。
一方で私の場合は、初めはスマホで勉強すると誘惑になってしまい、あまり効果に繋がらない時期がありました。ただ、使い方次第で解決した問題なので、今回はその情報を共有したいと思います。
スマホで勉強がよくないと言われる理由
まず最初に、「スマホで勉強がよくない」と言われる理由について紹介します。まずは問題点がわからないと、解決のしようがないので、考えられる原因を少しづつ書いていこうと思います。
ただし、これらの問題点は人によって異なる可能性がありますので、個人差も踏まえて読んでいただけると幸いです。
問題その1:誘惑になる
スマホはなんでもできるデバイスです。SNSでのコミュニケーションやYouTubeなどでの動画視聴などいろんなことができます。その汎用性ゆえに、勉強以外でほかのアプリをつい開いてしまうことがとても多くなります。
その力はとても強力で、簡単には逃れることはできません。そうしたスマートフォンの依存性の強さは、「スマホ勉強がよくない」と言われる理由となっています。
なぜ、ここまでSNSやYouTubeは、力を持っているのかというと、いわゆる「パーソナライズドコンテンツ」の普及によるものです。SNSやYouTubeは、ユーザーの好みによって表示する内容を変えています。自分に興味のあるコンテンツを集中して表示しているため、これだけ高い依存性を持っているのです。
問題その2:深い理解を妨げる
今は、天下のGoogle様が便利な検索エンジンというツールを提供してくれているため、必要な情報に瞬時にアクセスすることができます。
その反面、本や新聞といった活字の情報ツールとは違い、流し見で情報を得ることができてしまうため、その情報に対する理解が浅くなってしまいがちになります。
実はネットではほとんど視覚を使って情報を取り込むため、変化がなく覚えづらいことがあります。紙の本や新聞などはページをめくったりといった動作があるので、変化があって覚えやすい、という傾向があるそうです。この点に関しては、こちらの動画で東大生が有益になる話をしてくれているので、ぜひ参考にしてみてください。
問題その3:寝れなくなる
このサイトでは、たびたび電子辞書やスマホなどといったデジタルツールの活用についての記事で睡眠の問題を挙げています。
スマホはご存知の通りブルーライトを発しています。このブルーライトは脳を覚醒させる働きがあるため、カフェインなどと同じように睡眠する前には避けることが推奨されています。寝る前にブルーライトを浴びてしまうと脳が覚醒してしまうため、寝つきが悪くなってしまうことがあります。
私は、夜寝る前に単語帳アプリをを使っています。その際に、画面の明るさを見える限界まで暗くして、ダークモードを有効にしています、私の場合はそれである程度緩和されますが、人によっては不十分な場合がありますので、注意が必要です。
スマホは本当に勉強において悪なのか
ここまで散々スマホの弱点を述べてきましたが、私はスマホでの勉強は上手く使えばメリットのほうが大きいと考えています。その理由を説明します。
使い方次第では学力を上げる

このグラフは文部科学省が集計した、インターネットの使用時間と特定の平均正答率との関係をまとめたものです。
ここから興味深い結果が出ています。「数学B」の項目に注目してみてください。なんと、「1時間より少ない」人よりも、「1時間よりより少ない」ないしは「1時間、2時間より少ない」の方が正答率は高くなっています。スマホを悪者にする文脈においては、主にグラフの左側の方が強調されますが、実はスマホは学力を上げる可能性も秘めたツールだということがわかります。
ただし、この結果には注意が必要で、経済状況によってスマホが持てず、また塾や教材にアクセスできないことによって、このような結果になっている可能性もあるという点には注意が必要です。
とわいえ、スマホは学力を上げる可能性があるのは確かのようです。東大生の中にはスマホを効果的位に使っている人もいるようです。次はその主な使い方を紹介したいと思います。
調べ物
スマホはすぐにさまざまな情報にアクセスすることができます。スマホを効果的に活用している人は例えば、次のようなことに焦点を当てています。
例えば、”possible”・・・「可能」という言葉を覚えたとします。その後、”impossible”・・・「不可能」という言葉を見ます。その時、スマホを効果的に活用する人(学年トップを誇る僕の友人に聞いた話です。)はGoogleを使って以下のように調べます。
「possible impossible 違い」

その結果、”impossible”の”im”は「否定を示す接頭辞」ということを知ります。さらにこのこと知った後、さらにこのように調べます。
「接頭辞 例 否定 英語」

検索結果に表示されたサイトから、否定の接頭辞を含む単語の例を探します。すると、否定の接頭辞には他にも、”in”, ”un”, ”dis”, ”non”, ”less”といった接頭辞があることをしります。また、これらの窃盗時を含む単語の例として、次の表のような単語を覚えることができます。
接頭辞 | 単語 (接頭辞がついている場合) | 単語 (接頭辞がついていない場合) |
---|---|---|
in | incapable (できない) | capable (能力がある) |
un | unhappy (不幸な) | happy (幸せな) |
dis | disconnect (切断する) | connect (接続する) |
non | nonexistent (存在しない) | existent (存在する) |
less | hopeless (絶望的な) | hope (希望) |
im | impossible (不可能な) | possible (可能な) |
実は、これはAIを使って出力したもので、人によってはこんな使い方もしています。

このように、スマホを使いこなせる人は情報を連鎖的に探しアクセスすることができるため、より情報や理解を深めていくことができるのです。
インプット・アウトプットを強化する
スマホには単語帳アプリというものがたくさんリリースされています。このようなアプリは自分の学習傾向に基づいて、出題してくれるため効率的にインプットとアウトプットを繰り返して暗記を行うことができます。また、紙の単語帳とは違ってランダムな出題も可能なので、より実践的な勉強が可能になります。


勉強仲間を見つける
SNSには「勉強垢」と呼ばれる、自分の勉強の進捗を公開しているアカウントがたくさんあります。
例えば以下のような感じです。
ようやく勉強垢はじめてから使った自習ノートが5冊いった
— じぇい (@Rosleid_benkyo) March 20, 2024
ペース遅いからもっとがんばる pic.twitter.com/zn14eur4OG
絶対無理だけど、今後やりたい目標一覧
— わさ。@勉強垢•現役理3志望 (@wasa_always) March 20, 2024
無理なことに挑戦するのって一見無駄に見えるけど、自分は無駄なことに価値を見出して全力でやるのが得意なんでね。 pic.twitter.com/4zhCmo6SLn
このようなアカウントと積極的に交流することで、勉強しているのは自分だけではない、という意識が芽生えるため、モチベーションの向上に繋がります。
ただ、この方法はSNSの他のアカウントまで見てしまう危険性があるため、新たに勉強用のアカウントを作って、誘惑となる投稿が見えないようにすることが重要です。
私の場合
私の場合は、結果的にはスマホを使った勉強が一番効率がよかったです。スマホを使った勉強を確立するまでは、YouTubeなど誘惑に悩まされていましたが、スマホの誘惑を断ち切る方法や、今回紹介したような、効率的なスマホの使い方によって、ある程度解決することができました。
いまだに、スマホの誘惑からは完全には解放されていませんが、それでもスマホで勉強する価値は十分にあると思います。現に模試で数学の偏差値を10ほど上げることができたので、その効果は十分あったのではないでしょうか?
まとめ:大事なのは自分に合った方法を見つけること
今回はスマホで勉強することの問題点と、利点を現役高校生が私の実体験を踏まえてそれぞれ解説してみました。勉強方法は十人十色です。ある人にとってはその勉強法は適しているかもしれません。別の人にとってはまた違う勉強法が効率的な場合もあります。
大事なのはそうした自分の個性を分析して発見し、行動に移すことではないでしょうか?私はいろんな勉強法をいままで試してきましたが、何度も失敗を経験しました。でも、その中で自分にとって本当に意味のある勉強法を見つけるには必要なことでもあります。私にとっての本当の意味での「効率的な勉強法」は、正直にいうとまだ発見できていません。ですが、今回紹介したことが、勉強に悩む学生の参考になってくれれば幸いです。
おまけ
スマホが邪魔をして勉強にどうしても集中できない人の最終手段はこれだと思います。
タイムロッキングコンテナです。これは指定した時間が過ぎるまでコンテナを破壊しない限りスマホを物理的に使用できないようにするためのアイテムです。どうしても集中できない人はこれを使うのも有効です。

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